【14.夜踊陰】PARIS – Freedom (The Last Call Remix)

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今にも暴動が起きそうな雰囲気が漂う、名ゴリゴリ GANGSTA SHIT です。

あえて「GANGSTA」と書きましたが、PARIS の場合は政治的メッセージを伝達するための媒体として影響力のある音楽を「活用しているに過ぎない」と本人が明言していることは以前にもご紹介しました。※「MARVIN GAYE – Mercy Mercy Me (The Ecology)」を参照

ただ、その割にはあまりにもよくできているのです。この方の作品はどこの誰よりも明らかにハイクオリティな G-FUNK であり、C-FUNK や The D.E.E.P. といったプロデュース作にしても、どう考えてもでき過ぎた G-FUNK なのです。

通常、G-RAP の創作のプロセスを想像した場合、自己顕示とメジャー感が主軸に置かれるものと考えます。自己顕示については、自分の身の回りの武勇伝や過酷な状況を伝えるためのリリックで、メジャー感については、その時代の流行を意識したトラックで、それぞれ表現するのが正攻法です。

一方、PARIS の場合、主軸に置くのは政治的メッセージであり、トラックはそれを伝達するための媒体に過ぎません。媒体に流行は必要なく、むしろわかりやすく既成イメージが強いものであればあるほど有効に機能します。その意味で、気持ち良いぐらいにヒネリのない G-FUNK サウンドは彼の戦略にぴったりマッチしていると言えるでしょう。

誰もが思い描く G-FUNK のイメージを忠実に再現しようとするあまり、結果的に本物を超えたとんでもないクオリティになってしまった、恐るべき1曲です。

いつ聴きたいか(昼/夕/夜)
何をしながら聴きたいか(踊/乗/寛)
どんな気分で聴きたいか(陽/陰)
18パターン分類14.夜踊陰
アーティスト名PARIS
曲名Freedom (The Last Call Remix)
収録アルバム名Sonic Jihad
リリース年代2000年代
リリース年2003
言語洋楽
産地(国 > 州 > 街)United States > California > San Francisco
United States
California
San Francisco
ジャンル(Vocal/Rap/Inst)Rap
性別混合
BPMレンジ100〜
BPM101
ネタ使い区分
ネタ名
プロデューサー名PARIS
レーベル名Guerrilla Funk Recordings
ATAMIC DOGG

熱海出身の元DJ。2000年頃から掘り続けてきた"G"な音楽を紹介します。GANGSTA RAP、SOUL、FUNK、R&B、JAPANESE CITY POP 等、定番から知られざる名曲まで惜しみなく公開していきます。掘れば掘るほど湧き出る"G"の温泉を、ごゆっくりお楽しみください。
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