【11.夕寛陽】MARVIN GAYE – Mercy Mercy Me (The Ecology)

夕日を眺めながらチルしたい名曲です。

・・・とは書いたものの、歌詞のテーマは環境問題で、ネガティブなメッセージが込められているようです。言われてみれば、曲の最後の終わり方は急に転調して、未来への警鐘のようにも感じます。

当サイトでは、歌詞と音楽を切り離し、純粋に音楽そのものから感じる印象を大切にしています。その意味では、誤解を恐れずに書けば、私がこの楽曲から感じ取った印象はポジティブなものであり、軽やかな曲調からも、まったりと聴きたい楽曲に分類させて頂きました。

もしかしたらそれは正解で、彼は、重いテーマだからこそ、多くの人の耳に届きやすいようにあえてポップな曲調にしたのかもしれません。

このことで思い出したのは、話は飛びますが、1995年4月15日発行の 雑誌 FRONT（後のblast）No.2 にある PARIS へのインタビューです。引用すると、「僕の目的っていうのはまず音楽で導いて、近付けさせて、何度も聴いてるうちにメッセージが頭に入ってくるっていうものなんだ。」「メッセージは音楽を運べない。音楽が主義主張を運ぶんだ。」 とのことで、PARIS は戦略的にG-FUNKを利用しているに過ぎず、GANGSTA ではないことを明言しています。

同様に考えると、私は MARVIN GAYE のマーケティングにまんまとハマり、こうして拡散までしてしまっているのかもしれません。そしてこの問題は50年以上の月日を経て人類共通の課題として共通意識の中に刷り込まれ、現代のSDGs に受け継がれていると思うと、改めて音楽の意味を考えさせられます。