1995年の日本語ラップクラシック「証言」の2006年版解釈です。この時代を象徴するMSC、JUSWANNA、韻踏合組合、降神からの11名が登場します。
1995年当時、まだまだ日本語ラップの市民権が確立していない時代に投下された「証言」が、日本語ラップシーンを生み育てるという使命感や熱量に溢れた動的なものであったとすれば、2006年の「暴言」は、生まれつき日本語ラップシーンに育まれた世代による、日本語ラップを特別視しないこなれ感、ライフスタイルレベルで日本語ラップと共存するドキュメンタリー的リアリティを備えた静的なものに昇華させています。
「暴言」というだけあって皆さん言いたい放題なんですが、特に下記のくだりはリアルタイムで聴いていた身としては的確すぎて耳が痛いところでした。
偏執のGANGSTA/先週も見たけどあれなにギャグっすか
SATUSSY
単体じゃ戦闘能力0のギャグラップサークル/同好会/俺達って超硬派
メシアTHEフライ
入札額だけのスーパースターってか
O2
なお、音源としては抽選100枚限定のアナログにしか収録されていませんでしたが、2009年、本家「証言」の7ヴァース目をしめた DEV LARGE 氏によるCDコンピ『HARD TO THE CORE』に、アカペラと本家トラックをブレンドする形で収録されました。
何かとドラマが尽きない名曲です。
熱海出身の元DJ。2000年頃から掘り続けてきた"G"な音楽を紹介します。GANGSTA RAP、SOUL、FUNK、R&B、JAPANESE CITY POP 等、定番から知られざる名曲まで惜しみなく公開していきます。掘れば掘るほど湧き出る"G"の温泉を、ごゆっくりお楽しみください。
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